「切れる」という忌み言葉を連想させることから、
「プレゼントにナイフを贈るのは縁起が悪いのでは?」と懸念されている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし古来より日本では、刃物は権威をあらわす最高の献上品とされてきました。
災いを断ち切り幸運を切り開くものと考えられているのです。
皇室では慶事に刀剣を贈るなどの習慣もあり、縁起の良い神聖なものとして様々な祭り事や式典に使用されてきました。
現在でも「花嫁衣装には懐剣」、「七五三の男子には守り刀」、「ビルの竣工式にはハサミでテープカット」、「船の進水式には斧」、「道路開通式の鋏」、「結婚式のウエディングケーキナイフ」など、いずれも門出を祝福する場では刃物が使用されています。
ナイフは「運命や未来を切り拓く」といった意味を持つ、たいへんおめでたい縁起物です。
刃物は新しいお祝いごとや事の始めにおいて、なくてはならない物です。
縁を切るのではなく「魔を切る」ものなのです。
クリスマス、母の日・父の日等の記念日、新築・開店祝い、ご結婚祝い、結婚式の引き出物、お歳暮、お年賀、お中元等、刃物は日頃の感謝やお祝いの気持ちを伝える、心のこもった縁起の良い贈り物なのです。
中でも一生モノのナイフは結婚の贈り物に最適です。
「これから二人で未来を切り開いていく」という意味を込めて、ぜひご贈答にご利用下さい。
それでも「やっぱりなんとなく気になるわ」と思われますか?
その場合は、プレゼントを贈った相手から小銭をもらいましょう。
1円でいいのです。
これで「プレゼントした」ことにならないからです。
ヨーロッパでも広く贈り物として利用されているナイフですが、迷信深い人は「ポケットに入っている一番少額のコインを1枚頂戴」と言い、1セント(≒1円)程度の少額コインをもらうことで問題(?)を解決しています。
つまり、どんなに迷信深い国でも、相手に小銭を出させてまでもナイフをプレゼントする人が多いということなのですね!
高村
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