イタリアの中でも特にフィレンツェは「刺繍とレースのゆりかご」と呼ばれ、多くの優れた職人がいました。「オートクチュールのオールハンドメイド最高級ウェディングドレスならフィレンツェで」と言われていたほどです。
その昔、ウェディングドレスは豊かさの象徴でした。何か月もかけてハンドメイド刺繍とレースで作り上げたドレスは一家の誇りとして当日まで家の中に飾られていました。大変価値のある嫁入り道具の一つだったのです。この風習を特に重んじていたシチリアの名家の目に留まったのが、最高級オートクチュールウェディングドレスを作り続けてきたBruna Del Secco＝ブルーナ・デル・セッコの作品。これを機に1929年にBruna＝ブルーナが息子夫婦と共にB. Del Secco社を設立し、現在はBrunaの孫で3代目のAntonella＝アントネッラが伝統を引き継いでいます。
「もうこれを作れる人はいないから、売り切れたら終わり」というアンティークレースから、しっかりと伝統を受け継いだ熟練の職人が作る現代のレースまで幅広くご紹介いたします。